ポカリスエット

駅の自販機の前で、家族と思しき三人組を見かけた。

母親は、娘が首からぶら下げたピンク色の水筒に、たった今自販機で買ったであろうポカリスエットを注いでいた。

そしてその様子を、早く飲みたいと言わんばかりに、兄が無言で見つめていた。

おそらく、兄と妹で分け合うのだろう。

私もかつて幼かった頃は、妹と共に、同じように母の手によって満たされていた。

思えば、家族が揃っていたときは良かった。

今は色々辛いだけだ。

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