美学

とある、おじさんの料理配信にハマっている。

丁寧に煮干から出汁をとって味噌汁を作るかと思えば、わざわざ筋子からイクラを作り、大雑把にご飯に盛り付け、汚い机で食す。

おじさん特有の強いこだわりを感じる。

きっと、自分だけの美学があるのだろう。

思えば、私の亡き父親も、チルドの肉まんをわざわざ蒸し器で蒸していた。

私はそれを見て、電子レンジでいいだろ、と思っていた。

立ち上がる湯気の中に、何か特別な時間を見出していたのだろうか。

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